元気にお部屋へ入ってきたこどもたち。
そこにはまだ、クッキングの道具も、真っ赤ないちごも並んでいません。
こどもたちは何かを察したように「えっ、もしかして…?」と目を輝かせ、お部屋の空気が一気に華やぎました。
「あのパフェ作りを、もう一度みんなでやりたい!」という想いが形になることを、五感で感じ取った午後の始まり。
甘い香りのなかで育まれた、あの日のエピソードをお届けします。


「やってみたい」を仲間の姿から学ぶ
パフェの土台になるパンを準備する工程では、「一口の大きさにちぎってみよう」というお話がありました。
最初は少し「どうすればいいのかな?」と戸惑う様子を見せていたお友達も、隣で一生懸命に手を動かす仲間の姿をじっと見つめるうちに、不安が「自分もやってみたい」に変わっていきます。
仲間の真似をしてひとつ、またひとつと丁寧にパンをちぎっていく。
自分なりの「ちょうどいい大きさ」を意識しながら取り組むその指先には、確かな集中力が宿っていました


真剣に向き合う、真っ赤ないちご
次はいよいよ、包丁を使ってのいちご切りです。
いちごを押さえる「猫の手」の形を意識しながら、ゆっくりと、丁寧に刃を下ろしていきます。
スタッフがそっと手を添えるなかで、少し慌ててしまいそうな気持ちを落ち着かせ、緊張を自信に変えていく子どもたち。
切り終えたいちごをグラスの中へ、大切に並べていくその姿には、自分だけの作品を作り上げる喜びが溢れていました。 2種類のクリームを前にして「どっちにしようかな?」と迷い、うまく言葉にできず焦ってしまう場面もありました。
そんな時も、スタッフと落ち着いて言葉を交わすことで、自分の「これがいい!」を伝えることができました。
自分の想いがしっかり形になるという経験が、子どもたちの心を一回りたくましくしてくれます。




五感と心のしおり
🌿 五感で感じるひととき
- 👀 みる :ホワイトボードの絵カードと、グラスの中に重なっていく色鮮やかないちご
- 👂きく :「素敵なリクエストをありがとう」という声と、それに応える恥ずかしそうな笑顔
- 🤝 さわる :スタッフと一緒に握った包丁の重みと、ふわふわのパンをちぎる感触
✨ 心の奥に、そっと芽吹くもの
- 🌟 察する力と期待感 : お部屋の雰囲気から活動を予測し、ワクワクを共有する力
- 🧡 模倣からの成長 : 仲間の姿を見て学び、自分の力で「できた!」に変える勇気
- 🌈 意思を伝える力 : 焦る気持ちを整えて、自分の「好き」を相手に届ける一歩
パフェを飾り付けた特製のピック。
それを自分たちで大事そうに洗って持ち帰るお友達の背中を見て、自分のアイデアが誰かの笑顔になる喜びを、肌で感じてくれたのだと確信しました。 自分で選び、自分で作ったパフェの味は、きっと格別だったはずです。
この「おいしい自信」を胸に、新しい季節へ一歩ずつ進んでいけるよう、最後の日まで温かな眼差しで見守り続けたいと思います。

