指先に集中して、素材を整える時間

「今日は何を使って作るかな?」
スタッフの問いかけに、こどもたちは身を乗り出して答えてくれます。
準備された「花紙」を見て、みんなの瞳にはこれから始まる時間への期待が満ちていました。
まずは好きな色を選ぶところから。
「はい!」と真っ直ぐに手を挙げて意見を伝える姿や、お友達の順番をソワソワしながらも「終わるまで待っていようね」という言葉に耳を傾ける健気な姿。
そんな静かな待ち時間の中にも、自分の気持ちを整えようとする確かな成長が息づいています。
指先に全神経を集中させて、花紙を丁寧にちぎっていく。
カップの目盛りをじっと見つめながら、慎重に水を注ぐ。
ジップロックを押さえながら、ゆっくりと材料を合わせていくその横顔は、小さな探究者のようでした。
手のひらの上で、不思議な変化をあじわう
材料が混ざり合い、徐々にスライム状に変わっていく様子に、あちこちで歓声が上がりました。
「あ、緑になった!」「よく伸びるよ!」
液体が少しずつ形を変えていく不思議を、こどもたちは五感を研ぎ澄ませて受け止めていました。
袋から取り出したスライムは、ひんやりと冷たく、どこまでも柔らかく伸びていきます。
指先に吸い付くような独特の感触を楽しみながら、形を変えたり、光に透かしたり。
「これ、持って帰っていい?」と、出来上がった宝物を大切そうに抱えて笑う姿に、今日という日の充実感が溢れていました。
自分たちの手で作り出した「不思議」を、お友達と一緒に心ゆくまで味わう。
春の柔らかな時間の中で、またひとつ新しい発見が生まれた昼下がりでした。
【五感と心のしおり】🌿
- 👀 みる:ひらひらとした花紙が溶けて トロリとしたスライムに変わる色の魔法
- 👂 きく:花紙をちぎるカサカサという音と 材料を混ぜ合わせる心地よい水音
- 🖐️ さわる:指先に吸い付くような ひんやりと柔らかく伸びるスライムの感触
🌈 探究心と驚き:身近な素材が形を変える不思議に触れ もっと知りたいと思う心の動き
🤝 見通しを立てる力:次の工程を待ちきれない気持ちを抱えながらも お友達の様子を見て待つ力
💡 成功体験の輝き:自分の力で「不思議」を作り上げ 宝物のように大切にする自信
自分で色を選び、指先を使い、じっくりと完成を待つ。
そのすべてのプロセスが、こどもたちの確かな力になっていることを感じます。
これからも、一人ひとりの「やってみたい!」という意欲を大切に守りながら、丁寧な支援を続けていきたいと思います。




