驚きと、真っ直ぐな感謝を届ける
「こどもたちの活動に、これを使ってほしい」
地域の方からの温かなお申し出をいただき、私たちは託された贈り物を、さっそくみんなで開けてみることにしました。
室内で段ボールの蓋をゆっくりと開けると、そこには驚くほどたくさんの、色とりどりのアイロンビーズやビーズがぎっしりと詰められていました。
目の前に広がる色彩の海に、こどもたちは一瞬にして驚きの表情を浮かべました。
大きな容器の中にそっと手を入れて、さらさらとしたビーズの独特な感触をじっくりと確かめる子。
あふれんばかりの贈り物に、この空間は一気に喜びと活気で満たされていきました。
私たちは、この「ありがとう」の気持ちを形にするために、みんなでお礼のメッセージを書きました。
一筆ずつ丁寧に想いを綴り、用意したプレゼントを手に地域の方のお宅を訪ねます。
少し緊張しながらインターホンを押し、声を合わせて「ありがとうございました!」とご挨拶。
地域の方が優しく微笑んで「たくさん作ってね」とエールを送ってくださったその瞬間、こどもたちの表情にはやり遂げた満足感と、温かな安心感が宿っていました。
指先に集中して、遊びを創る
地域の方からいただいた「創造の種」は、こどもたちの手によって、次なる喜びへと姿を変えていきました。
こどもたちが挑戦したのは、アイロンビーズに爪楊枝を合わせた「コマ」作りです。
「僕はミキサー車がいいな」と自分のイメージを膨らませていた子も、見本のコマがくるくると回る様子を目にすると、パッと表情を明るくして「作りたい!」と意欲を切り替えていました。
真剣な表情で色の配置を決め、自分の力で黙々と取り組む姿。
以前は手助けを求めていた子が、一粒一粒、自分の指先を信じて並べていく様子に、私たちは確かな成長を感じました。
静かな熱気が満ちる空間で、完成したコマをお友達と一緒に回して競い合い、弾けるような笑顔が広がりました。
自分らしさを綴り、世界を彩る
物語はさらに、一人ひとりの個性を彩る「お名前ストラップ作り」へと発展しました。
まずは、好きなビーズを数えながら選ぶところから。
コーナーを2カ所に分け、それぞれの場所で10個ずつ選んでいきます。
「1、2、3……」と一緒に数を確認しながら、少しずつ「10個」というまとまりを意識していきます。
小さな穴に紐を通す作業では、「これは集中しないと!」と自分に言い聞かせ、試行錯誤の末に自分の名前が完成した時の、誇らしげな横顔。
さらには、誰かのためにとプレゼントを作り始める優しい心も、ビーズを繋ぐ指先から溢れ出していました。
一枚のチラシから始まったこの温かなご縁が、こどもたちの「やってみたい」という意欲をぐんぐんと引き出し、多彩な創造の連鎖を生んでくれました。
誰かが自分たちのことを想い、用意してくれた宝物。その優しさに触れた経験は、こどもたちの心に小さな、けれど消えない灯をともしてくれたように思います。
【五感と心のしおり】🌿
- 👀 みる:箱いっぱいに詰まったビーズの輝きと 誇らしげに回るコマの色彩
- 👂 きく:容器の中でビーズが重なり合うさらさらとした音と 感謝を伝える自分たちの声
- 🖐️ さわる:小さな粒を丁寧につまみ 紐を通していく時の指先の確かな集中
🤝 社会との繋がり:地域の方が自分を見守ってくれていることを知る喜び
🌈 集中と達成感:小さな素材を根気よく繋げ 自分なりのイメージを形にする力
☀️ 感謝を伝える勇気:受け取った喜びを「ありがとう」と言葉にして届ける経験
一枚のチラシから始まったこの温かなご縁が、こどもたちの「やってみたい」という意欲をぐんぐんと引き出し、多彩な創造の連鎖を生んでくれました。
誰かが自分たちのことを想い、用意してくれた宝物。その優しさに触れた経験は、こどもたちの心に小さな、けれど消えない灯をともしてくれたように思います。
地域の皆様に見守られながら、この穏やかな空間で、こどもたちは今日も自分らしく豊かな世界を広げています。
素敵な贈り物を、そして温かなお気持ちを、本当にありがとうございました。














