アナベルキッズでは、“五感をたっぷり使う”活動のひとつとして「スライムあそび」に取り組みました。
この日は、好きな色の花紙を選び、ちぎり、水や洗濯のりを量って袋に入れ、最後にホウ砂水を加えて混ぜるという流れで、ひとりひとりが「つくる」ことを楽しみました。



色選びの場面では、「これにする!」「ピンクにしたい!」と目を輝かせながら、イメージをふくらませる姿が印象的でした。
花紙をちぎる工程では、細かく丁寧に裂くこども、一気にまとめてちぎる工夫を見せる子など、個性がよく表れていました。
そのあとで、水と洗濯のりをカップで測って袋に入れて──いよいよ混ぜる時間。
手でもみこむうちに、色がにじみ、液体が「とろっ」と変化していく様子に、
こどもたちの表情には驚きと喜びが広がっていきました。



「見て!」「のびてきた!」「紫になった!」
思わず誰かに伝えたくなるような発見が、あちこちから聞こえてきます。
活動の途中で職員が「交換してみても楽しいかもね」と声をかけると、
「全部あげる!」「ちょっとだけならいいよ」といった会話が自然に生まれ、
気持ちのやりとりや、譲り合う経験も大切にできる時間となっていました。
「そっちのほうが多くない?」と分量に気づいたこどもが自分で調整を申し出る場面もあり、
“考える・伝える・感じる”といった心の動きが、あそびの中にあらわれていたように思います。



スライムのやわらかさ、冷たさ、もみ込む手ごたえ──
五感で味わう体験を通して、「もっとやりたい」「こんなふうにしてみたい」という気持ちが育ち、
こどもたち一人ひとりの“育ちの芽”が、確かに動き出す時間となりました🌱