年長さんの「やりたい」から始まった、大きなお家づくり。
そのワクワクは、ある日にはさらに大きなエネルギーとなってお部屋中に広がりました。
「お家があるなら、テレビもほしい!」「大きな滑り台も作れるんじゃない?」
誰かに言われるのではなく、こどもたち自らが「もっと楽しくしたい」と知恵を出し合う。
お家がいつの間にか賑やかな「街」へと進化していった、躍動感あふれる第2話をお届けします。


「チャンネル登録よろしくね♪」 夢が映る手作りテレビ
午後の部のお友達が作ってくれた段ボールのテレビ。
それを見つけた午前中のお友達からは、「チャンネル登録よろしくね♪」なんて大人顔負けのセリフが飛び出し、スタッフも思わず笑顔に。
「どんなチャンネルがあったらいいかな?」という問いかけに、迷わず返ってきたのは「ポケモン!」という元気な声でした。
大好きな図鑑をじっくりと観察しながら、部分的な形を真似てクレヨンを動かす真剣な瞳。
完成した絵をテレビにセットして、みんなで番組を楽しむ姿は、本物のお茶の間のような温かさに包まれていました。


試行錯誤の先に。スリル満点の巨大滑り台
遊びの勢いは止まりません。今度は「滑り台も作りたい!」という新しい目標に向かって、大きな段ボールを運び出しました。
スタッフと一緒に「どうすれば滑るかな?」「ここはテープで留めよう」と試行錯誤しながら、少しずつ形を整えていくプロセス。
完成した滑り台に、まずはぬいぐるみをそーっと滑らせてみる慎重さ、そして自分たちで滑り抜けた瞬間の、弾けるような笑顔。
自分の手で「楽しい」を生み出す経験は、こどもたちの表情に確かな自信を刻み込んでいました。


協力して運ぶ、作り上げる。芽生え始めたチームワーク
制作の過程では、重い段ボールを「一緒に持とう!」と力を合わせたり、道具を譲り合ったりする素敵な場面もたくさん見られました。
一人では動かせない大きなハコも、仲間と手を取り合えば、あしたの街のパーツに変わる。
年長さんの背中を追って始まった街づくりは、いつの間にか全員が主役の物語へと発展していました。
自分たちの作品が完成すると、今度はそれを使ってお友達を招待したり、遊び方を教え合ったり。
さて、こうして賑やかになった「アナベル・タウン」ですが、次はこの街を舞台に、さらに深い学びが始まります。


五感と心のしおり
🌿 五感で感じるひととき
- 👀 みる : 観察して描き上げたポケモンの絵と、滑り台を駆け下りる時の誇らしげな笑顔
- 👂 きく : 「登録よろしくね♪」という楽しそうな声と、段ボールを組み立てる力強い音
- 🤝 さわる : クレヨンを握る指先の手応えと、段ボールの滑り台を滑る時のツルツルした感触
✨ 心の奥に、そっと芽吹くもの
- 🧡 主体的な挑戦 : 「やってみたい」を言葉にし、自分たちの手で実現させようとするたくましい意志
- 🌟 観察と模倣 : 好きなものをよく見て描く。集中力の中から生まれる、表現する喜び
- 🌈 つながる創造力 : お友達が作ったものを受け継ぎ、さらに新しい価値を付け加えようとする創造の連鎖
誰かの「やってみたい」が、また別の誰かの「楽しそう」を呼ぶ。
段ボールハウスは、こどもたちの手によって、日々新しく、豊かに形を変えていきます。
自分たちの力で創り上げたこの街は、今度は「社会のルール」を学ぶ大切な教室へと変わっていきます。
次回、第3話:【学び編】。交通ルールやご挨拶の練習。遊びが「生きる力」に変わる瞬間を、どうぞお楽しみに!

