「絵の具かな?」「スライムだ!」
活動の絵カードを目にした瞬間、お部屋にはパッと明るい笑顔が広がりました 。
久しぶりに取り組むスライム作りに、ワクワクを隠せない様子のこどもたち。
自分たちの手で材料を量り、色をつけ、不思議な感触へと変化させていく。
期待に胸を膨らませながら始まった、驚きと発見に満ちた「魔法の時間」のエピソードをお届けします。


じーっと見つめて。正確に量る集中力の芽生え
スライム作りの第一歩は、計量カップに糊を注ぎ入れる工程から始まります。
糊の蓋を開ける動作に一生懸命力を込めたり、目盛りをじーっと見つめて正確に合わせようとしたり 。
「どこまでかな?」「ゆっくり、ゆっくり」と、自分自身に言い聞かせるように慎重に手を動かす姿には、確かなたくましさと成長が感じられました。
見通しを持って椅子に座り、スタッフの説明を最後まで落ち着いて聞く姿勢からも、活動を楽しむための心の準備が整っていることが伝わってきました。

響き渡る掛け声と、色が変わる魔法の瞬間
材料が揃ったら、次はいよいよ「魔法」の時間です。
透明な水が入ったペットボトルにみんなで手をかざし、「魔法をかけてみよう!」とお声掛けすると、少し照れながらも可愛らしく仕草を真似るこどもたち。
「3・2・1!」の掛け声に合わせてボトルを力一杯振ると、一瞬で綺麗な色水へと変化しました。
お友達の動きをよく見て真似をしたり、自分のボトルの色が変わったことを嬉しそうにスタッフへ見せに来たり。
自分たちの手で変化を起こせたという喜びが、お部屋の温度をさらに高めていきました。


伸ばして、握って。五感で楽しむ不思議な感触
完成したスライムを手に取ると、それぞれの楽しみ方が広がります。 最初は少し不思議そうな表情でそっと触れていたお友達も、スタッフの遊び方を見て真似をするうちに、ギュッギュッと握りしめたり、箸でツンツンと突いたりして、その独特な感触に夢中になっていきました。
カップの上に膜を張って小さな気泡ができると笑顔を浮かべ、長く伸ばしてスライム特有の動きを存分に楽しむ姿もありました。
自分の手で一から作り上げたスライム。
その柔らかな感触は、頑張って挑戦したこどもたちの達成感を優しく包み込んでくれているようでした。


五感と心のしおり
🌿 五感で感じるひととき
- 👀 みる : 振るたびに透明から鮮やかな色へと変わっていく、ペットボトルの中の魔法
- 👂 きく : 「3・2・1!」の元気な掛け声と、スライムを握ったときのギュッギュッという音
- 🤝 さわる : 糊のトロトロとした重みや、完成したスライムのひんやりと伸びる感触
✨ 心の奥に、そっと芽吹くもの
- 🧡 達成感 : 目盛りを正確に量り、自分の手でスライムを完成させた誇らしさ
- 🌟 想像力 : 「魔法」という言葉に反応し、遊びの世界を自分なりに広げる力
- 🌈 模倣の喜び : お友達やスタッフの動きをよく見て真似をし、遊びを共有する楽しさ
自分の手で測り、混ぜ、変化を楽しむ。
そんな小さな「できた!」の積み重ねが、こどもたちの好奇心を大きく育ててくれます。
ご見学にご来所いただいた相談支援専門員の方にも感じていただいた、あの弾けるような笑顔を大切に。
春からの新しい環境でも自分らしく、ワクワクする気持ちを持って一歩を踏み出せるよう、これからも温かな眼差しで寄り添い続けたいと思います。

