この日は、災害時を想定した垂直避難の防災訓練を行いました。
「もしも」のときにどう行動するのかを、体験を通して知る時間です。
まずは“どんなときに逃げるの?”を知るところから
はじめに、机を囲んで地震のあとに起こることや、大雨のときの様子について絵カードを使いながらお話をしました。
スタッフの話に耳を傾けながら、うなずいたり、指をさしたり、それぞれの形で参加するこどもたち。
「高いところに行くんだよね」そんな気づきが、少しずつ言葉になっていきました。


“お・か・し・も”の約束をみんなで確認
避難するときの大切な約束
「おさない・かけない・しゃべらない・もどらない」
絵カードを見ながら、
「これはどれかな?」と問いかけると、
自信をもって答える姿や、
考えながら手を挙げる姿が見られました。
間違えても大丈夫。
「一緒に考えてみようね」と声をかけながら、
約束をみんなで確認していきました。
実際に階段を使って、垂直避難を体験
約束を確認したあとは、2階へ向かって避難します。
手すりを持ち、一段ずつ慎重にのぼるこどもたち。2階に到着すると、「ついたね」とほっとした表情が見られ、
“知っている場所に逃げられた” という安心感が伝わってきました。


避難後の過ごし方も知りました
避難先では、非常食やお水などを確認しました。
中には家族のことを思い、不安な気持ちを見せる子もいましたが、
「必ず連絡がとれるよ」と伝え、安心につながる声かけを行っています。


🌱この活動で育つチカラ
- 👀 みる … 避難する場所や、進む順番を目で確認すること
- 👂 きく … スタッフの声や約束の言葉を聞き、行動につなげること
✨そのほかに育まれるチカラ
- 社会性…順番を守る、声をかけ合うなど、安心して行動するためのやり取り
- 探究心…「どこに行けばいいのかな?」と考えながら避難する気持ち
- つながりの感覚…不安なときに声をかけてもらい、守られていると感じる経験
- 自己肯定感…落ち着いて行動できたことが「できた!」という自信につながる体験
🏠家庭での広がり
防災訓練をきっかけに、「おうちの避難場所はどこかな?」と話し合ってみることも大切です。知っていることが、
こどもたちの大きな安心につながっていきます。

