9月に入って、最初の活動の日。午前のテーブルには、ブドウの形をした台紙と、丸く切った折り紙。午後になると、床には大きなブロックの板が広がりました。雪、海、山。折り紙を貼る指先から、ブロックを重ねる手へ。9月のはじまりの一日は、手元から小さな景色が生まれていきました🧱
🍇 「ここが・・」すきまに気づいて
午前は、9月のカレンダーづくり。鉛筆で名前や数字を書いたあと、ブドウの形の台紙に、丸い折り紙を上から順番に貼っていきました。
貼っていくうちに、紙と紙のあいだにすきまができます。「ここが・・」。自分でそこに気づいて、指さして伝える姿がありました。スタッフが「剥がしてもう1度貼り直してみる?」と尋ねると、「うん」。一度はがして、もう一度そっと貼り直していきました。となりでは、見本を確かめながら、丸い紙をすきまなく並べて貼っていくお友達もいました。


🧱 「雪・海・山」、それぞれの場所で
午後は、ブロック遊び。大きな板を、雪、海、山の場所に分けました。どこで遊ぶかを選んで、それぞれの手が動きはじめます。
海の場所では、家をつくろうと、ブロックを組み合わせていく手がありました。雪の場所では、「家だよ」と教えてくれたお友達が、英語の書かれたブロックをドアに見立て、壁には花を飾っていきます。木の部品を集めて、信号や踏切のようなものをつくる手もありました。
キラキラしたパーツを見つけて、「宝石を集めてる!」という声。スタッフが「じゃあここに宝石を集めてみようか!」と伝えると、集めた宝石の置き場所ができました。乗り物をつくり終えると、それを持って、友達のつくっている場所へ向かうお友達もいました。


🏠 となりに座って、ひとつの家から
午後の大きな板の前で、となりに座った2人のお友達が、一緒に家をつくりはじめます。ブロックを一つ、また一つと重ねて、部屋のかたちができていきました。
「ここはろうや~」
組み立てる手元から、そんな声が聞こえてきました。声のあとも、手はすぐに次のブロックへ。
はじめは、2人の遊びに気持ちが向いていました。同じ板の上でも、まずは目の前の家から。スタッフは、そのそばで一緒に手を動かしながら、まわりのお友達の作品にも目が向くように声をかけ、近くでつくられたものを、そっと2人の家のそばへ並べてみせました。


🌊 まわりの作品と、つながっていく
そのうちに、2人ではじまった家のまわりへ、別の場所でつくられた作品や、ほかのお友達が少しずつ加わっていきます。木を集めていた手も、宝石の置き場所も、乗り物も、一つの板の上で近づいていきました。
自分の選んだ場所ではじまった遊びが、となりへ、そのまたとなりへと広がっていった午後でした。


【五感と心のしおり】🌿
👀 みる ブドウの形に並んだ丸い折り紙、そのあいだにできたすきま。雪・海・山に分かれたブロックの板。並んでいく家や乗り物、木、信号や踏切のような形。
👂 きく 「ここが・・」「うん」というやり取りの声。「家だよ」「宝石を集めてる!」というつぶやき。
🖐️ さわる 鉛筆をにぎる手。折り紙のふちを合わせて貼り直す指先。小さなブロックを一つずつ選んで、重ねていく手。
同じ一日でも、目に留まる形や、耳に届く声、手が選ぶブロックは、一人ひとり違っていました。
🧱 自分の場所を選ぶ時間 雪・海・山から、遊びたい場所を自分で選んで、そこから手を動かしはじめたこと。
🏠 となりで、一緒につくる時間 となりのお友達と一緒に家をつくり、ことばを交わしながら、そのあとも手は次のブロックへ向かっていたこと。
🌱 まわりへ広がっていく遊び スタッフが近くの作品を一緒に並べて見せると、2人ではじまった遊びにお友達や作品が加わっていったこと。
すきまに気づいて貼り直した折り紙のふち。となりで重ねたブロック。ひとつの家のそばへ、少しずつ近づいていった、いくつもの作品。
9月の最初の一日は、それぞれの場所ではじまった小さな世界が、となりへ、そのまた隣へと近づいていく時間になりました。
同じ板の上でつながっていった景色が、9月のはじまりの一場面として、そっと残っていくように感じます🧱
🌿 見学・ご相談について
児童発達支援事業所アナベルキッズでは、見学やご相談を随時受け付けています。「どんな雰囲気なのかな?」「うちのこに合うかな?」など、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

